概説
『女性上位時代』は、1984年に小西康陽(bass, keyboards, vocals)を中心として結成された日本のポップバンド、ピチカート・ファイヴの5作目のスタジオ録音アルバムである。
解説
ピチカート・ファイヴは1984年から2001年にかけて活動したバンドで、1990年代後半に「渋谷系」と呼ばれた、1960年代のオーケストラ・ポップやサンシャイン・ポップ、フレンチ・ポップ、ソウル、ラウンジなどの要素を混合した、洗練されたハイブリッドな音楽で知られている。
アルバム『女性上位時代』は1991年に日本コロムビアのSeven Godsレーベルから発売された。
本アルバムは2000年にレディメイド・レコード/ヒートウェーブから、2006年にコロムビア*レディメイドから、それぞれ新しいCDジャケットで再発売された。
『女性上位時代』は野宮真貴(vocals)が3代目のリード・ヴォーカリストとして加入後の最初のアルバムで、デ・ラ・ソウル(De La Soul)の『3 Feet High and Rising』(1989年)の影響下でサンプリングとオルタナティヴ・ダンス、ハウスの要素を全面的に導入した、ダンサブルでキャッチーなポップ・アルバムである。
「トゥイギー・トゥイギー」はシンガーソングライターの佐藤奈々子が野宮のデビューアルバム『ピンクの心』(1981年)のために作詞作曲した曲がオリジナルで、ピチカート・ファイヴのバージョンはロバート・アルトマン監督の映画『プレタポルテ』(1994年)とマックG監督の映画『チャーリーズ・エンジェル』(2000年)で使用された。
「パーティー」は細野晴臣のソロデビューアルバム『HOSONO HOUSE』(1973年)の収録曲のカヴァーで、細野もヴォーカルで参加している。
収録曲
- 女性上位時代#4 – 1:00
- 私のすべて – 1:51
- お早う – 5:07
- サンキュー – 5:26
- 大人になりましょう – 3:36
- 女性上位時代#5 – 0:14
- ベイビィ・ラヴ・チャイルド – 3:42
- トゥイギー・トゥイギー – 2:49
- トゥイギー対ジェームス・ボンド – 1:15
- 神様がくれたもの – 4:50
- パーティ – 4:32
- しりとりする恋人たち – 4:16
- マーブル・インデックス – 3:57
- きみになりたい – 4:33
- むずかしい人 – 3:53
- TOKYO’S COOLEST SOUND – 4:12
- クールの誕生 – 3:47
- 女性上位時代#6 – 2:06