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シーナ&ザ・ロケッツ: 真空パック(1979年)

概説

『真空パック』は日本のロックバンド、シーナ&ザ・ロケッツの2作目のアルバムである。

制作の背景

シーナ&ザ・ロケッツは福岡拠点のブルースロックバンド、サンハウスでリードギターと作曲を担当していた鮎川誠(guitar, vocals)とその妻のシーナ(vocals)を中心として1978年に東京で結成された。

シーナの本名は鮎川悦子である。「シーナ」という名前はアメリカ合衆国のパンクロック・バンド、ラモーンズ(Ramones)の曲「シーナはパンクロッカー(Sheena Is a Punk Rocker)」に由来している。

シーナ&ザ・ロケッツは1978年にデビュー・シングル「涙のハイウェイ」とデビュー・アルバム『SHEENA & THE ROKKETS #1』をエルボンレコードからリリースした。

高橋幸宏が1978年にエルヴィス・コステロ(Elvis Costello)の日本ツアーで前座を務めたシーナ&ザ・ロケッツの演奏を観て細野晴臣に紹介したことがきっかけとなり、シーナ&ザ・ロケッツはアルファレコードに移籍し、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のメンバー3人、細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一とともに2作目のアルバムを制作した。

鮎川はYMOのアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』(1979年)の録音に参加し、「デイ・トリッパー」「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」の2曲でギターを弾いている。

参加ミュージシャン

シーナ&ザ・ロケッツ

  • 鮎川誠 – guitar, vocals
  • シーナ – vocals
  • 川嶋一秀 – drums, chorus
  • 浅田孟 – bass, chorus

特別参加: イエロー・マジック・オーケストラ

  • 高橋ユキヒロ – drums, chorus
  • 坂本龍一 – synthesizers
  • 細野晴臣 – keyboards, bass

解説

『真空パック』は、YMOと当時YMOの「4人目のメンバー」として知られていたコンピュータ・プログラマーの松武秀樹が全面的に参加して制作されたアルバムである。

本作はロックンロールとポップソング、ニュー・ウェイヴ、シンセポップの要素を組み合わせて制作されている。

本作は1979年に東京のアルファレコードのスタジオAで録音され、同年にアルファレコードから発売された。

プロデュースは細野が担当した。

細野、松武、坂本がローランドのMC-8のオペレーションを担当した。

歌詞は日本語と英語。

「BATMAN THEME」はニール・ヘフティ作曲のTVドラマシリーズ『バットマン』(1966年)のタイトル曲をカヴァーしたインストゥルメンタル曲。

「YOU MAY DREAM」は細野と鮎川が作曲したポップソング。1979年にシングルとしてリリースされ、オリコン週間ランキングで20位を記録した。この曲は日本航空(JAL)のCMソングとして使用された。

「オマエガホシイ」はザ・ストゥージズ(The Stooges)の曲「1970」(別名「I Feel Alright」)の日本語詞カヴァー。

「I GOT YOU, I FEEL GOOD」はジェイムズ・ブラウン(James Brown)の曲「I Got You (I Feel Good)」(1965年)のカヴァー。

「YOU REALLY GOT ME」はザ・キンクス(The Kinks)の曲(1964年)のカヴァー。

「RADIO JUNK」は高橋作曲のポップソング。

「ロケット工場」は坂本作曲のインストゥルメンタル曲。

「RADIO JUNK」と「ロケット工場」はYMOのライヴ・コンサートで演奏されていた曲である。

『ローリング・ストーン日本版』は2007年に本作を「日本のロック名盤BEST100」の44位にランク付けした。

収録曲

  1. BATMAN THEME – 1:05
  2. YOU MAY DREAM – 3:50
  3. センチメンタル・フール – 3:26
  4. オマエガホシイ – 3:48
  5. レイジー・クレイジー・ブルース – 4:18
  6. 恋のムーンライトダンス – 3:21
  7. STIFF LIPS – 2:12
  8. HEAVEN OR HELL – 2:43
  9. I GOT YOU, I FEEL GOOD – 2:40
  10. YOU REALLY GOT ME – 2:22
  11. RADIO JUNK – 2:57
  12. ロケット工場 – 1:47