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ファンタスティック・プラネット(1973年)

『ファンタスティック・プラネット(La Planète sauvage)』は、フランスのイラストレーター・漫画家・画家・作家のローラン・トポールとフランスのアニメーション作家・映画監督のルネ・ラルーによるフランス・チェコスロヴァキア合作の1973年のSFファンタジーアニメーション映画。フランスのSF作家、ステファン・ウルの小説『オム族がいっぱい』(1957年)が原作。脚色・脚本はローラン・トポールとルネ・ラルー。オリジナル・デザインはローラン・トポール。監督はルネ・ラルー。アニメーションはプラハのイジー・トルンカ・スタジオで制作された。72分。

物語の舞台は、奇怪な生物が生息する不思議な世界、惑星イガム。その惑星では、青い肌と赤い目を持つ巨大な人類、ドラーグ族が奇妙な文明を築き上げていた。

ドラーグ族にオム族と呼ばれている小さな人類は、ドラーグ族に昆虫のように扱われ、荒野で原始的な生活を余儀なくされていた。

ある日、ドラーグ族の県知事シンの娘ティバはオム族の男の赤ちゃんを発見し、テールと名付けてペットとして飼育し始める。

テールは少年に成長する。ティバがヘッドバンドのような学習機器を使って学習しているときに、テールも学習機器からイガムについての多くの知識を得る。テールは、イガムには「未開の惑星」と呼ばれる衛星があり、ドラーグ族の成人は生存のために幽体離脱のような瞑想を必要とすることを知る。

ペットとしての境遇に不満を抱いたテールは、学習機器を持ってシンの家から逃げ出す。

テールはオム族の隠れ集落の一員となる。一方、ドラーグ族はオム族の絶滅計画を開始し、多くのオム族がドラーグ族によって虐殺されるが、テールとその他のオム族の生き残りはドラーグ族のロケットの墓場に隠れ都市を建設し、「未開の惑星」に移住するためのロケットの開発を開始する。

『ファンタスティック・プラネット』は、ヒエロニムス・ボスやイヴ・タンギーの絵画に通じるような、ローラン・トポールの残酷かつユーモラスな幻想世界を、切り紙アニメーションの技法によってアニメ化した、シュールでサイケデリックな映画である。暴力や裸体の描写を含むため、子供向けではない。

本作の寓話的な物語は、フランソワ・ラブレーやジョナサン・スウィフトなどの風刺文学の伝統の流れを汲んでいる。

アラン・ゴラゲールによる、ドローン(持続音)と電子音を含む催眠的なロック音楽のスコアが印象的。

本作は1973年のカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。

映画『ファンタスティック・プラネット』予告編|5月28日公開