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夜行列車(1959年)

概説

『夜行列車(Pociąg)』は、夜行列車が舞台の1959年のポーランドの群像劇映画である。監督は『尼僧ヨアンナ』(1961年)で知られるイエジー・カヴァレロヴィチ。94分。

あらすじ

イェジーという名の男(レオン・ニェムチク)が、ワルシャワからバルト海沿岸の保養地ヘルへ向かう夜行列車に、切符を持たずに乗り込む。

イェジーは列車内で女性車掌から切符を買うが、マルタという名の若い女(ルツィナ・ヴィンニツカ)と同室になってしまう。

マルタは恋人のスタシェック(ズビグニェフ・ツィブルスキ)と別れたばかりで、スタシェックもマルタを追って同じ列車の別の車両に乗り込んでいた。

列車には、新婚カップル、老いた司祭と若い神父、弁護士とその妻、不眠症の男など、さまざまな人々が乗っていた。

真夜中に警官たちが列車に乗り込んでくる。彼らは逃走中の殺人犯を捜しており、イェジーのことを犯人ではないかと疑う。

解説

設定はアルフレッド・ヒッチコックの『バルカン超特急』(1938年)に似ている。ミステリー/スリラーとメロドラマの要素を含んでおり、ある列車にたまたま同乗することになった人々の一夜限りの邂逅を描いたドラマとして楽しめる。

女声スキャットによるジャズのテーマ曲は、アメリカのクラリネット奏者/作曲家/バンドリーダーのアーティ・ショウ作曲によるスタンダード・ナンバー「ムーンレイ」を編曲したもの。

Jerzy Kawalerowicz NIGHT TRAIN (Pociag) montage