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1917 命をかけた伝令(2019年)

概説

『1917 命をかけた伝令(1917)』は、第1次世界大戦中の1917年のフランスを舞台に、前線に命令を届ける危険な伝令の任務に赴く2人のイギリス軍兵士を描いた2019年のイギリスの戦争映画である。監督はサム・メンデス。119分。

プロットの概要

1917年4月6日、ドイツ軍は北フランスの西部戦線の区域から後退していたが、それは連合国軍をヒンデンブルク線へと誘引するための戦略的撤退(アルベリッヒ作戦)だった。

イギリス軍の若い伍長代理2名、ウィリアム・スコフィールド(ジョージ・マッケイ)とトム・ブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)は、エリンモア将軍から、ブレイクの兄で中尉のジョセフを含む1,600名の兵士の生命を危険に晒す、デヴォンシャー連隊第2大隊の明朝の突撃を中止するようにとの命令をマッケンジー大佐に伝達する任務を命じられる。

解説

映画で語られる物語は架空のものだが、脚本は、メンデスが第1次世界大戦中にキングス・ロイヤル・ライフル連隊の第1大隊に所属していたメンデスの父方の祖父アルフレッド・H・メンデスから聞いたエピソードを部分的に基にしている。

本作は、まるで全編がワンカットで撮られたかのように見せるために、多数のワンカットの長回しのショットをデジタル技術によってカット割りなしで繋ぎ合わせることによって作られている。その視覚効果は驚異的で、観客はオープンワールドのコンピュータゲームのプレイヤーのような没入感とともに、まるで2人の兵士と同行しながら一部始終を間近で見ているかのような体験をすることができる。

本作は第92回アカデミー賞にて撮影賞、視覚効果賞、録音賞の3冠を獲得した。

『1917 命をかけた伝令』予告