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赤ちゃん教育(1938年)

概説

『赤ちゃん教育(Bringing Up Baby)』は、ハワード・ホークス監督、キャサリン・ヘプバーン、ケーリー・グラント主演の1938年のアメリカ合衆国のスクリューボール・コメディー映画である。

トラブルメーカーの娘が引き起こす騒動に巻き込まれた古生物学者の物語を描いている。

脚本はヘイガー・ワイルドの短編小説『赤ちゃんを育てる(Bringing Up Baby)』(1937年)の翻案である。

RKOピクチャーズ制作。102分。

あらすじ

古生物学者のデイヴィッド・ハクスリー(ケーリー・グラント)は、ニューヨーク州コロンビア郡スタイヴサントの自然史博物館で、4年にわたってブロントサウルスの骨格を組み立てていたが、肋間部の鎖骨だけが欠けていた。

婚約者のアリス・スワロー(ヴァージニア・ウォーカー)との結婚を翌日に控えたある日、デイヴィッドは調査隊がユタ州で鎖骨を見つけたという連絡を受ける。

デイヴィッドは、彼の博物館に100万ドルを寄付しようとしているランダム夫人(メイ・ロブソン)の代理人で弁護士のアレクサンダー・ピーボディ(ジョージ・アーヴィング)とゴルフをするためにゴルフ場を訪れるが、そこでスーザン・ヴァンス(キャサリン・ヘプバーン)という名の娘に出会う。スーザンはランダム夫人の姪だった。デイヴィッドを一目見て気に入ったスーザンは、デイヴィッドを追い回し始める。

デイヴィッドは調査隊から郵送された鎖骨を受け取る。一方、スーザンは兄のマークがブラジルから送ってきた、「ベイビー」という名の飼い慣らされた豹を受け取る。

スーザンはデイヴィッドに車を運転させて、「ベイビー」をコネティカットのスーザンの家に運ばせる。スーザンの家で、ランダム夫人の愛犬ジョージがデイヴィッドの骨を咥えて走り去り、「ベイビー」が檻から逃げ出す。

ジョージと「ベイビー」を捜すデイヴィッドとスーザンは、サーカス団から脱走した凶暴な豹を「ベイビー」と取り違える。

解説

本作は最初から最後まで大騒ぎとマシンガン・トークが続く、アナーキーで破壊的なスクリューボール・コメディーである。悪気はないが結果として破壊と混乱をもたらす、トリックスターのような女性スーザンを演じたキャサリン・ヘプバーンが印象的である。

Bringing Up Baby (1938) Official Trailer – Katharine Hepburn, Cary Grant Movie HD