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チェンジリング(2008年)

概説

『チェンジリング(Changeling)』は、1920–1930年代が舞台の2008年のアメリカ合衆国の犯罪ミステリー/史劇映画である。

脚本は1928年にカリフォルニア州ワインヴィル(現在のマイラ・ローマ)で起こったワインヴィル養鶏場連続殺人事件(ゴードン・ノースコット事件)の実話を基にしている。

監督はクリント・イーストウッド。142分。

あらすじ

1928年のロサンゼルス。シングルマザーのクリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)は、電話交換局の主任として働きながら、9歳の息子ウォルターと暮らしていた。ある日、クリスティンが仕事に行っている間にウォルターが忽然と姿を消す。

ロサンゼルス市警察(LAPD)は翌日から事件の捜査を開始するが、警察はウォルターに関する手がかりを掴むことができず、時間だけが過ぎてゆく。

5カ月後、ウォルターがイリノイ州で見つかったという連絡がクリスティンに届く。クリスティンはウォルターを駅に出迎えに行くが、列車から降りてきた少年はウォルターとは別人だった。

クリスティンは人違いだと訴えるが、ロス市警の少年課のJ.J.ジョーンズ警部(ジェフリー・ドノヴァン)は間違いを認めようとしない。クリスティンは警察の不正行為を追及している長老派教会のグスタヴ・ブリーグレブ牧師(ジョン・マルコヴィッチ)と協力してジョーンズに再捜査を依頼するが、ジョーンズはクリスティンの口を封じるためにクリスティンを強制的に精神科病院に入院させる。

解説

『チェンジリング』は警察の腐敗や女性差別、精神科病院での人権侵害などの社会問題を背景として、連続殺人犯に誘拐された息子を取り戻そうとする女性の闘いを描いている。

過酷な運命にあっても希望を捨てずに生き抜こうとする女性の孤独な闘いを描いた感動的な映画である。アンジェリーナ・ジョリーの演技が素晴らしい。

映画 チェンジリング 予告編