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Yo La Tengo: I Can Hear the Heart Beating as One (1997)

概説

『アイ・キャン・ヒア・ザ・ハート・ビーティング・アズ・ワン(I Can Hear the Heart Beating as One)』は、1984年にアイラ・カプラン(lead vocals and backing vocals, guitar, keyboard)とジョージア・ハブレイ(drums, lead and backing vocals, percussion, keyboard)を中心としてニュージャージー州ホーボーケンで結成されたアメリカ合衆国のインディーロックバンド、ヨ・ラ・テンゴ(Yo La Tengo)の8作目のスタジオ録音アルバムである。

解説

ヨ・ラ・テンゴは1980年代後半から1990年代にかけて、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)の影響下でフィードバック・ノイズポップとメロディックなドリーム・ポップを折衷した音楽で知られるようになったバンドである。

1992年にジェイムズ・マクニュー(bass, guitar, percussion, keyboard, lead and backing vocals)がベース奏者として加入し、3人組となった。

『アイ・キャン・ヒア・ザ・ハート・ビーティング・アズ・ワン』は1997年にインディーズ・レコード・レーベルのマタドール・レコードから発売され、ビルボードのヒートシーカーズ・アルバムチャートで19位となった。

本作はメロディックでドリーミーなギターポップのスタイルを基調としてフォーク、パンク、ノイズポップ、シューゲイズ、ボサノヴァ、クラウトロック、電子音楽などのさまざまな音楽ジャンルの要素を統合したインディーロックの傑作であり、ヨ・ラ・テンゴの最高傑作として広く認められている。

「Little Honda」はビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)の曲のカヴァー。

「Center of Gravity」はボサノヴァ風の曲。

「Spec Bebop」はクラウトロック風の長いインストゥルメンタル曲。

「We’re an American Band」はサイケデリック・フォーク風の曲。

「My Little Corner of the World」はリー・ポクリス(Lee Pockriss)が作曲し、アニタ・ブライアント(Anita Bryant)が1960年に録音した曲のカヴァー。

「Autumn Sweater」、「Sugarcube」、「Little Honda」は1997年にシングルとして発売された。

Sugarcube