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ショスタコーヴィチ: 交響曲第10番(Karajan, 1981)

旧ソ連の作曲家、ドミートリイ・ショスタコーヴィチの交響曲第10番ホ短調作品93。

古典的なソナタ形式に基づいて作曲され、1953年のスターリンの死の直後に初演された。

暗く悲壮な情念と情熱を湛えた曲で、ショスタコーヴィチの交響曲としては第5番、第7番と並んで人気がある有名曲。

遅いテンポの長い第1楽章(モデラート)、スケルツォ風の荒々しい第2楽章(アレグロ)、第3楽章(アレグレット)、第4楽章(アンダンデ-アレグロ)で構成されており、第3・第4楽章はマーラーの影響が色濃い。第3・第4楽章ではDSCH音型(作曲者の名前のドイツ語式表記、Dimitri SCHostakowitschを元にした音楽的モノグラム)が多用されている。

ヘルベルト・フォン・カラヤンがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して1981年に録音し、1982年にドイツ・グラモフォン(Deutsche Grammophon)から発売された。

カラヤンが録音した唯一のショスタコーヴィチの交響曲。カラヤンはこの曲を2回(1966年と1981年)録音しているが、これは2回目の録音。

Shostakovich: Symphony No.10 In E Minor, Op.93 – 2. Allegro