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アンドロメダ…(1971年)

概説

『アンドロメダ…(The Andromeda Strain)』は、ニューメキシコ州で大量死事件を引き起こした地球外生命体を調査する科学者のチームを描いた1971年のアメリカ合衆国のSFスリラー映画である。

マイケル・クライトンのテクノスリラー小説『アンドロメダ病原体』(1969年)を映画化した作品である。

製作・監督はロバート・ワイズ。130分。

あらすじ

合衆国政府の人工衛星がニューメキシコ州ピードモントの田舎町の近くに墜落した後に、町の住民のほぼ全員が死亡するという事件が起こる。

人工衛星が地球外の生命体を持ち帰った可能性を疑った軍は、ジェレミー・ストーン博士(アーサー・ヒル)、外科医のマーク・ホール医師(ジェイムズ・オルソン)、チャールズ・ダットン博士(デイヴィッド・ウェイン)、ルース・リーヴィット博士(ケイト・レイド)の4名による科学者のチームを編成する。

防護服を着用して町を調査したチームリーダーのストーン博士とホール医師は、犠牲者たちの血液が結晶化して粉末状になっており、69歳のアルコール依存症の男、ピーター・ジャクソン(ジョージ・ミッチェル)と生後6カ月の赤ん坊の2名が生存していることを発見する。

4人の科学者たちはネヴァダ州の砂漠の地下にある極秘の施設、コードネーム「ワイルドファイア」に集められ、大量死を引き起こした病原菌である地球外の微小な生命体の調査を開始する。

ワイルドファイアには緊急時の安全対策として核爆弾による自律自爆装置が備えられていた。「オッドマン仮説」(危機的状況における重大な意思決定において、最も冷静な判断ができるのは独身の男性であるとする仮説)に基づいて、その装置の作動を停止することができる唯一の鍵がホール医師に託される。

科学者たちは調査の過程で、事件の背後に生物兵器の開発計画が存在し、ストーン博士が最初からその計画に関与していたことに気付く。

解説

本作は、科学的な知見に基づいた技術プロセスのリアルで克明な描写、SFミステリー的なストーリー展開、スプリットスクリーン(分割画面)の多用、CGのような当時としては斬新な特殊視覚効果、などが特徴である。

スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』(1968年)で特殊効果を手がけたダグラス・トランブルが本作の特殊効果を担当した。

The Andromeda Strain (1971) Trailer