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花とアリス(2004年)

概説

『花とアリス』は、二人の少女の友人関係をコメディーやドラマ、ラブストーリーの要素を絡めて描いた2004年の日本の青春映画である。

キットカットの日本発売30周年記念作品として制作されたネット配信の短編映画のシリーズ(2003年)を基にして岩井俊二が監督した長編映画である。

監督・脚本・音楽は岩井俊二。135分。

あらすじ

友人の有栖川徹子(通称アリス)(蒼井優)と一緒にバレエ教室に通っている中学生の荒井花(鈴木杏)は男子高校生の宮本雅志に一目惚れする。

花とアリスは雅志が通う高校に入学する。雅志が落語研究会のメンバーだったため、花は落語研究会に入部する。

アリスは東京・原宿でモデルの事務所にスカウトされ、オーディションを受けはじめる。

花は雅志に、雅志が記憶を失っていて花が雅志の彼女であることを忘れているという嘘を信じ込ませる。花はアリスに雅志の元カノのふりをさせるが、雅志がアリスに恋心を抱いたため、三人は奇妙な三角関係に陥る。

解説

本作はHDデジタルカメラで撮影された透明感のある美しい映像と蒼井優によるバレエのシーンが見どころである。

手塚治虫の『鉄腕アトム』や高畑勲の『太陽の王子 ホルスの大冒険』などの古いアニメ作品が引用されている。

アニメーション映画『花とアリス殺人事件』(2015年)は本作品の前日譚である。

『花とアリス』予告編 | hana and alice – Trailer