『Rez(レズ)』はユナイテッド・ゲーム・アーティスツが開発し、2001年にセガが発売したPlayStation 2、ドリームキャスト用の共感覚シューティングゲームである。プロデューサーは日本のゲームクリエイター水口哲也。
『Rez』は『パンツァードラグーン』(1995年)のようなレールシューターと音ゲーを融合させたようなゲームである。ケン・イシイ、オヴァル(Oval)、コールドカット(Coldcut)、アダム・フリーランド(Adam Freeland)他の日本・欧州のアーティストがインテリジェント・テクノ、トランス、ブレイクビーツ、グリッチ、アンビエントその他の楽曲を提供している。全体的にレイヴ・カルチャーの影響が強い。ワイヤーフレームで描画されたグラフィックはカンディンスキーの抽象絵画から着想を得ている。
プレイヤーはハッカーとなり、視覚化された電脳空間を駆け抜けながら、ロックオン式のミサイルランチャーで敵のウイルスを撃破してゆく。シューティング・アクションが映像、音響、コントローラの振動と同期し、プレイヤーはトランス状態を体験できる。
『Rez Infinite(レズ・インフィニット)』は高解像度でリマスターされたVR対応版で、MonstarsとResonair(レゾネア)が開発し、2016年にEnhance GamesがPlayStation 4/PlayStation VR/Microsoft Windows用のソフトとして発売した。
『Rez Infinite』ではオリジナルの『Rez』の5つのステージ(Area 1~5)のリマスター版に加えて、新ステージ「Area X」が追加されている。すべてのステージが通常のデスクトップモードとVRモードの両方でプレイ可能。「Area X」では3Dの宇宙空間を自由に飛び回ることができる。
デスクトップモードよりもVRモードの方がよりトリッピーで没入感が強い。
「Area X」のエモーショナルでメロディックな音楽は、Resonairのサウンド担当の石田貴子と武藤昇によるユニット、Hydelicが制作。
アクションゲームが苦手な人向けにイージーモードも用意されている。
『Rez Infinite』は米国The Game Awards 2016で「ベストVRゲーム賞」を受賞した。