言語切替

Herbie Hancock: Mwandishi (1971)

『エムワンディシ(Mwandishi)』は、1940年生まれのイリノイ州シカゴ出身のアメリカ合衆国のジャズ・ピアニスト・作曲家・編曲家、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)の9作目のアルバムである。1971年にワーナー・ブラザースから発売された。

初期の電化マイルス(『In A Silent Way』(1969年)と『Bitches Brew』(1970年))の強い影響下で実験的な音楽を開拓していた1970年代初頭の「エムワンディシ」期のハービー・ハンコックのセクステットによる最初のアルバムである。

メンバーはハービー・ハンコック(Fender Rhodes piano)、バスター・ウィリアムス(bass)、ビリー・ハート(drums)、エディー・ヘンダーソン(trumpet, flugelhorn)、ベニー・モウピン(bass clarinet, alto flute)、ジュリアン・プリースター(trombones)。

ハービー・ハンコックのエレクトリックピアノを中心とする、エフェクター(リヴァーブ、エコー、トレモロ)を駆使したスペイシーな前衛ジャズである。

1曲目の「Ostinato (Suite for Angela)」はエレクトリックベースの反復リフとアフリカン・パーカッションを含む15/8拍子のエレクトロ・アフロ・ファンク。

2曲目の「You’ll Know When You Get There」はベニー・モウピンのフルートが印象的なスローテンポの幻想的な曲。

最後の「Wandering Spirit Song」(21分超)は『In A Silent Way』の影響が色濃いアブストラクトな曲で、中盤にフリーキーなフリー・ジャズのパートを含んでいる。

Herbie Hancock/Mwandishi (1971)
Herbie Hancock/Mwandishi (1971)
Ostinato (Suite for Angela)