概説
『コンポーネンツ(Components)』は、ジャッキー・マクリーンの『ワン・ステップ・ビヨンド(One Step Beyond)』(1963年)、エリック・ドルフィーの『アウト・トゥ・ランチ!(Out to Lunch!)』(1964年)、グラント・グリーンの『アイドル・モーメンツ(Idle Moments)』(1965年)への参加で広く知られるアメリカ合衆国のジャズ・ヴィブラフォン奏者、ボビー・ハッチャーソン(Bobby Hutcherson)のブルーノート・レーベルでの第2リーダー作である。
解説
本アルバムは1965年に録音され、1966年にブルーノート・レーベルから発売された。
フレディ・ハバード(trumpet)、ジェームズ・スポルディング(alto saxophone, flute)、ボビー・ハッチャーソン(vibraphone, marimba)、ハービー・ハンコック(piano, organ)、ロン・カーター(double bass)、ジョー・チェンバース(drums)のセクステットによる演奏。
本作はハッチャーソンのクールでモダンなヴィブラフォンをフィーチュアしたモーダル・ジャズ/ポストバップの傑作である。
ボビー・ハッチャーソン作曲の前半4曲はハード・バップ風のメロディックな楽曲。3曲目「Little B’s Poem」はポピュラーな有名曲。
ジョー・チェンバース作曲の後半4曲は前衛的で現代音楽寄りだが、最後の曲「Pastoral」は美しいバラード。