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イップ・マン 序章(2008年)

概説

『イップ・マン 序章』は、1930年代後半の日中戦争時の中国広東省佛山を舞台にした2008年の格闘技映画である。

主人公はブルース・リーの師匠として知られる中国の武術家、葉問(イップ・マン)をモデルにしている。

監督はウィルソン・イップ。主演はドニー・イェン。アクション指導はサモ・ハン・キンポー。中国と香港の合作。108分。

あらすじ

1935年、南派中国武術の中心地の佛山では、さまざまな流派が互いにしのぎを削っていた。詠春拳の宗師、イップ・マン(ドニー・イェン)は弟子を取らずに武術の稽古に励みながら、妻のチャン・ウィンシン(リン・ホン)と幼い息子とともに暮らしていた。

イップ・マンは、彼を倒して名を上げようとする挑戦者たち、泰山武術館のリュウ師匠(チェン・チーフイ)と北派の武術家、カム・サンチャウ(ルイス・ファン)を倒す。その後、イップ・マンの家に弟子入り希望者が殺到する。

1937年、日中戦争が勃発する。1938年10月、佛山は日本軍によって占領される。日本軍はイップ・マンの家を司令部として使用するために接収し、イップ・マンの一家は極貧生活を余儀なくされる。

イップ・マンが佛山の茶館の主人の息子で友人のラム(シン・ユー)とともに炭鉱で働いていると、日本軍の佐藤大佐(渋谷天馬)がやって来て、「日本兵と組手をして勝った者には米一袋を与える」と言う。

ラムとリュウは組手に挑戦するが、ラムは日本軍の空手の達人、三浦大将(池内博之)に蹴り殺され、リュウは佐藤に射殺される。

イップ・マンは日本軍に反抗した廉で拘留される。三浦はイップ・マンに、「教官として日本兵たちに中国武術を教えるなら命は助けてやる」と言う。イップ・マンはそれを拒否し、代わりに三浦と試合をすることを選択する。

解説

本作のストーリー展開はロー・ウェイ監督、ブルース・リー主演の『ドラゴン怒りの鉄拳』(1972年)に似ている。

エキサイティングな功夫アクションと異種格闘技戦(詠春拳vs空手)が本作の見どころである。

本作が興行的に成功したため、三つの続編が制作された。そのため、本作は四部作の第一作となった。

『イップ・マン 序章』オリジナル・トレーラー