概説
『ミュージック・フロム・トゥー・ベイシズ(Music from Two Basses)』は、マイルス・デイヴィス・クインテットへの参加で知られるイギリスのジャズ・ベーシスト、デイヴ・ホランド(bass, cello)とアメリカ合衆国のジャズ/フリー・インプロヴィゼーションのベーシスト、バール・フィリップス(bass)によるアルバムである。
解説
本アルバムは1971年に録音され、ECMレコードから発売された。
主にベースとチェロの即興演奏で構成される、現代音楽やヨーロッパのフリー・インプロヴィゼーション寄りの前衛的なジャズアルバムである。ピッツィカートとアルコに加えて引っかいたり叩いたりなどのベースの奏法を含む実験的な音だが、抒情的で美しいメロディーも含んでおり、室内楽的な趣がある。
最初の2曲、「Improvised Piece I」と「Improvised Piece II」はホランドとフィリップスによる即興演奏。「Beans」と「May Be I Can Sing It for You」はフィリップス作曲、「Raindrops」、「Just a Whisper」、「Song for Clare」はホランド作曲。
プロデュースはマンフレート・アイヒャー。2003年に日本で世界初CD化(邦題:『ベーシック・ダイアローグ』)。