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Charles Mingus: Mingus at Antibes (1960/1976)

概説

『ミンガス・アット・アンティーブ(Mingus at Antibes)』は、アメリカ合衆国のジャズ・ベーシスト、ピアニスト、作曲家、バンドリーダーのチャールズ・ミンガス(Charles Mingus)のクインテットによる1960年のライヴ演奏を収録したアルバムである。

解説

1960年7月13日、フランス南東部のアンティーブ、ジュアン・レ・パンで開催されたジャズ・ア・ジュアン(Jazz à Juan)・フェスティバルでの録音を収録している。

当初は1974年に日本でBYGレコードから『チャールズ・ミンガス・ライブ・ウィズ・エリック・ドルフィー(Charles Mingus Live With Eric Dolphy)』というタイトルで発売されていた。1976年にアメリカ合衆国でアトランティック・レコードから、より完全な形で2枚組アルバムとして、『ミンガス・アット・アンティーブ(Mingus at Antibes)』というタイトルで発売された。

チャールズ・ミンガス(bass)、テッド・カーソン(trumpet)、エリック・ドルフィー(alto saxophone, bass clarinet)、ダニー・リッチモンド(drums)のレギュラー・クァルテットにブッカー・アーヴィン(tenor saxophone)が加わった、3管ピアノレスのクインテットによる演奏である。

基本的にはピアノレスだが、スタンダード曲の「四月の思い出(I’ll Remember April)」ではバド・パウエルが、「水曜の夜の祈りの集い(Wednesday Night Prayer Meeting)」と「ベター・ギット・ヒット・イン・ユア・ソウル(Better Git Hit in Your Soul)」ではミンガス自身が、それぞれピアノを弾いている。

ミンガスのクインテットによる、ゴスペル、ブルースをベースにした濃密重厚なアンサンブルと、火を噴くような即興ソロを交えたジャム・セッションが堪能できる、優れたライヴアルバムである。特にドルフィーのソロが素晴らしい。

Charles Mingus, "Wednesday night prayer meeting", album Mingus at Antibes, 1960