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Bennie Maupin: The Jewel in the Lotus (1974)

概説

『ザ・ジュエル・イン・ザ・ロータス(邦題: ロータスの宝石)(The Jewel in the Lotus)』は、マイルス・デイヴィスの『Bitches Brew』(1970年)でのバスクラリネットの演奏やハービー・ハンコックとの共演で知られるアメリカ合衆国のマルチリード奏者、ベニー・モウピン(Bennie Maupin)の初リーダー作である。

解説

本アルバムは1974年に録音され、ECMレコードから発売された。

ベニー・モウピン(saxophones, flute, bass clarinet, voice, glockenspiel)、ハービー・ハンコック(acoustic and electric pianos)、バスター・ウィリアムス(bass)、ビリー・ハート(drums)、フレディ・ウェイツ(drums, marimba)、チャールズ・サリヴァン(trumpet)によるモーダル・ジャズ的な演奏である。

当時のハービー・ハンコックのジャズ・ファンクとは対照的な、音詩(tone poem)のような霊妙で独特な雰囲気の音のスピリチュアル・ジャズである。瞑想的な心地良さを湛えた、ドリーミーで印象主義的な音風景である。

アルバムのタイトル『The Jewel in the Lotus』(蓮華の中の宝珠)は、仏教のマントラ(真言)の六字大明呪に由来している。

プロデュースはマンフレート・アイヒャー。2007年に初CD化。