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Silver Apples: Silver Apples (1968)

概説

『シルヴァー・アップルズ(Silver Apples)』は、1967年にニューヨーク市でシミオン(シメオン)(oscillators, flute, vocals)とダニー・テイラー(drums, percussion, vocals)によって結成されたアメリカ合衆国のエレクトロニック・ロック・グループ、シルヴァー・アップルズ(Silver Apples)の1作目のスタジオ録音アルバムである。

解説

本作は1968年にインディペンデント・レコード・レーベルのカップ・レコーズ(Kapp Records)から発売され、全米ビルボード200で193位を記録した。

本作はポピュラー音楽の分野でロックと電子音楽を融合させた最も初期のアルバムの1つである。

「ザ・シミオン(The Simeon)」と呼ばれる自作の原始的なシンセサイザー(9個の発振器と86個のコントロール部からなる)による電子音、人力ドラムによるパルス的なリズムと反復ビート、牧歌的なフォークのようなメロディックなヴォーカル、サンプリング的なサウンド・コラージュの手法を導入した実験的なサイケデリック・ロックである。

後のクラウトロック、ポストパンク、インディーロック、エレクトロニカなどの予兆のような、当時としては革新的な音である。

本作はスーサイド (Suicide)、スペースメン3(Spacemen 3)、ステレオラブ(Stereolab)などに多大な影響を与えている。

「”Oscillations”/”Misty Mountain”」は1968年にシングルとしてリリースされた。

本アルバムは1997年に2作目のアルバム『コンタクト(Contact)』(1969年)とカップリングされた2 in 1 CDとしてMCAレコーズから再発売されている。

Oscillations