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Can: Tago Mago (1971)

概説

『タゴ・マゴ(Tago Mago)』は、1968年に西ドイツのケルンでイルミン・シュミット(keyboards)、ホルガー・シューカイ(bass, engineering, electronics, editing)、ヤキ・リーベツァイト(drums, percussion)、ミヒャエル・カローリ(guitar, violin)を中心に結成されたドイツのロックバンド、カン(Can)の2作目のスタジオ録音アルバムである。

解説

本アルバムは1970–1971年に録音され、1971年にユナイテッド・アーティスツ・レコードから2枚組LPとして発売された。

アメリカ合衆国のアーティスト、マルコム・ムーニー(vocals)がバンドを脱退し、日本のミュージシャン、ダモ鈴木(vocals)がヴォーカリストとして加入した後の最初のスタジオ録音アルバムである。

サイケデリック・ロック、ジャズのインプロヴィゼーション、ファンク、電子音楽、テープ編集技法などのさまざまな要素を混合した実験的なロック・アルバムであり、クラウトロックの傑作である。

「メトロノーム奏法」と呼ばれたヤキ・リーベツァイトのファンキーな超絶技巧ドラムと反復ビートが特徴である。

「Halleluwah」はトランシーな反復ビートの長尺曲(18分超)。

本作は、パブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Ltd.)、トーク・トーク(Talk Talk)、ジーザス&メリーチェイン(The Jesus and Mary Chain)、レディオヘッド(Radiohead)などの多数のニュー・ウェイヴ/ポストパンク系やオルタナティヴ系のロックバンドに多大な影響を与えている。

2004年のリマスター版と未発表のライヴ演奏の音源(1972年)を含む2枚組CD「40th Anniversary Edition」が2011年に発売されている。

Can ► Halleluwah [HQ Audio] Tago Mago 1971