概説
『ディス・ヒート(This Heat)』は、1976年に南ロンドンのカンバーウェルで結成されたイギリスの実験的なロックバンド、ディス・ヒート(This Heat)のデビューアルバムである。1976年から1978年にかけて録音され、1979年にPianoレーベルから発売された。
解説
『Larks Tongues in Aspic』期のキング・クリムゾン(King Crimson)等のプログレッシヴ・ロック、電子音楽、ダブ、ミュジーク・コンクレート、フリー・インプロヴィゼーション、ノイズの要素を混合した実験的なロックである。テープ操作とループの多用が特徴である。ポストパンクやインダストリアル、ポストロック等のジャンルにおける新たな可能性を切り開いた重要作である。
ドラムとオルガンのテープ・ループを使用した「24 Track Loop」は後のテクノやエレクトロニカのような、当時としては革新的な電子音楽曲である。