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ダンテとトゥルバドゥール(Sequentia, 1995)

『ダンテとトゥルバドゥール(Dante and the Troubadours)』は、中世イタリアの詩人で『神曲』の作者、ダンテ・アリギエーリが多大な影響を受け、作品中で言及している中世(12-13世紀)ラングドック地方(現在のフランス南西部)の6人のトゥルバドゥール(騎士道と宮廷恋愛をテーマにした抒情詩で知られる詩人・歌手)の歌を集めた作品集。

古楽アンサンブルのセクエンツィアがバーゼル大学のヴルフ・アルト教授他の協力のもとに研究し、演奏している。1993年に録音され、1995年にdeutsche harmonia mundiから発売された。

国内盤のタイトルは「ダンテとトロバドール~ダンテが敬愛した12-13世紀の抒情歌人の歌」(BMGビクター)。

アルナウト・ダニエルの歌2曲(「心に忍び入る堅き望みは」、「さらさらと軽い歌を詠もう」)、その他の5人のトゥルバドゥールの歌5曲、器楽曲1曲を収録。歌詞はオック語(ロマンス語の1つ)。女声または男声の独唱にハープ、フィドルの伴奏。

東方・アラブ的な趣を含む、シンプルな旋律の心なごむ音楽。

アルナウト・ダニエルは有名なトゥルバドゥールで、ダンテ『神曲』の「煉獄篇」第26歌にも登場している。

Dante and the Troubadours (Sequentia, 1995)
Dante and the Troubadours (Sequentia, 1995)