概説
『シェーンベルク: ワルシャワの生き残り; 管弦楽のための変奏曲; 5つの管弦楽曲; 映画の一場面への伴奏音楽』は、オーストリアの新ウィーン楽派の作曲家、アルノルト・シェーンベルクの4作品を収録したアルバムである。
解説
ピエール・ブーレーズ指揮、BBC交響楽団演奏。本アルバムは1976年に録音され、1978年にCBSマスターワークス・レコーズから発売された。
ワルシャワの生き残り(1947年)
「ワルシャワの生き残り」作品46(1947年)は十二音技法を用いた、ナレーター、男声合唱と管弦楽のための声楽作品である。第二次世界大戦中のワルシャワのゲットーを生き延びた語り手が強制収容所での経験を語る。
管弦楽のための変奏曲(1926–1928年)
「管弦楽のための変奏曲」作品31(1926–1928年)は十二音技法を大規模なアンサンブルに適用した最初の作品である。
5つの管弦楽曲(1909年)
「5つの管弦楽曲」作品16(1909年)は無調様式を基にした表現主義的な作品である。第3曲はシェーンベルクが後に自著の『和声学』(1929年)で提唱した「音色旋律」の初期の実例を含んでいる。
映画の一場面への伴奏音楽(1929–1930年)
「映画の一場面への伴奏音楽」作品34(1929–1930年)は「迫り来る危機、不安、破局」をキーワードとして架空の映画の場面のために作曲された、十二音技法による管弦楽曲である。