概説
『エレクトロ・ソーマ(Electro-Soma)』は、マイク・ゴールディング(mixing)とスティーヴ・ラッター(mixing)によるイギリスのエレクトロニック・ミュージック・デュオ、B12の1作目のスタジオ録音アルバムである。
解説
本アルバムはイギリスのインディペンデント系レコード・レーベル、ワープ(Warp)の「アーティフィシャル・インテリジェンス(Artificial Intelligence)」シリーズの4作目として1993年にワープから発売された。
1991–1993年に別名のミュージコロジー(Musicology)、レッドセル(Redcell)、Cメトリック(Cmetric)名義でB12レコーズから発売された既発表曲を含むコンピレーションである。
本作は、デトロイト・テクノの影響が強いインテリジェント・ダンス・ミュージック(IDM)、アンビエント・テクノの傑作である。
ローランドのデジタルシンセのJD-800などのシンセを駆使したテクノで、リズムトラックはデトロイト・テクノ風だが、美しいシンセストリングスを含むエモーショナルでメロディックな楽曲が多い。
クラブよりも自宅でのリスニングに適した音である。
SFにインスパイアされた、宇宙や未来を想起させる想像的な世界観が特徴である。
レアトラック集『Electro-Soma II』を含むCD2枚組のリマスター版『Electro-Soma I + II Anthology』が2017年にワープから発売されている。