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夜は短し歩けよ乙女(2017年)

概説

『夜は短し歩けよ乙女』は、森見登美彦の同名のベストセラー小説(2006年刊行)が原作の2017年の日本のアニメ映画である。

監督は湯浅政明。脚本は上田誠。キャラクターデザイン・総作画監督は伊東伸高。アニメーション制作はサイエンスSARU。93分。

解説

原作の小説は京都が舞台の風変わりな青春恋愛ファンタジーである。

アニメ映画版は原作の四季(春夏秋冬)を巡る物語を一晩の出来事に圧縮した翻案である。

同じく森見登美彦の小説が原作のTVアニメシリーズ『四畳半神話大系』(2010年)のメインスタッフが制作した。

『四畳半神話大系』の世界とリンクするパラレル・ワールドのような世界が舞台となっている。

好奇心旺盛な女子大学生「黒髪の乙女」と、彼女に密かに想いを寄せる大学生「先輩」、その他の奇妙な人々が引き起こすさまざまな騒動、酒呑み対決、古本の争奪戦、ゲリラ演劇(ミュージカル)などを描いた物語である。

人と人とを結ぶ縁、巡り合わせをテーマとする心温まる物語を含むコミカルでドリーミーなファンタジー映画である。

『四畳半神話大系』と同様に、ポップな画風、カラフルな色調、漫画的なアニメーションを含む独特の美術的な映像表現が特徴である。

本作は2017年にオタワ国際アニメーションフェスティバルで長編部門のグランプリを受賞した。

『夜は短し歩けよ乙女』 90秒予告