概説
『PSYCHO-PASS サイコパス』はProduction I.Gが制作し、2012–2013年にTV放映された日本のTVアニメシリーズである。
オートメーション化が進んだ近未来の監視社会が舞台の刑事ドラマ/サイコスリラー/サイバーパンク/SFアニメである。
ストーリー原案は虚淵玄(ニトロプラス)。監督は塩谷直義。総監督は本広克行。アニメーション制作はProduction I.G。全22話。
プロットの概要
2112年の日本。人々は精神状態を数値化したデータ「PSYCHO-PASS(サイコパス)」とともに、「シビュラシステム」(厚生省の包括的生涯福祉支援システム)によって管理され、「犯罪係数」が規定値を超えた者は「潜在犯」として扱われていた。
公安局の刑事たち(監視官と執行官)は、犯罪抑止のため、シビュラシステムに接続された特殊拳銃「ドミネーター」を使用して治安維持活動を行っていた。
新任監視官として公安局刑事課一係へ配属された常守朱(つねもりあかね)は、もう一人の監視官の宜野座伸元(ぎのざのぶちか)と4人の執行官たち─狡噛慎也(こうがみしんや)、征陸智己(まさおかともみ)、縢秀星(かがりしゅうせい)、六合塚弥生(くにづかやよい)─とともに、一連の殺人事件の背後に潜む男、槙島聖護(まきしましょうご)を追跡するが、その一方で、社会を支配しているシビュラシステムの秘密の正体に迫ってゆく。
解説
本作は残酷な暴力描写を多く含んでいるが、何が善で何が悪かが必ずしも自明ではない社会状況における正義というテーマを扱った刑事ドラマ/ディストピアSFとして楽しめる。
TVシリーズ第1期に新作カットを追加した2014年の新編集版(Extended Edition。各話約1時間、11話)、続編のTVシリーズ、劇場版もある。