『ミュージック・オブ・ザ・レイン・フォレスト・ピグミーズ(Music of the Rain Forest Pygmies)』は、アフリカの熱帯雨林に住むムブティ族(ピグミー)の音楽を世界で初めて本格的に紹介したアルバムである。
ムブティ族に関する本『森の民』(1961年)の著者として知られるイギリス系アメリカ人の人類学者、コリン・M・ターンブルが1950年代後半から1960年代初頭にかけて、中央アフリカのコンゴ(旧ザイール)北東部のイトゥリの森にて野外録音した。
本アルバムに収録されているムブティ族の合唱音楽は打楽器と手拍子の伴奏付きで、コールアンドレスポンス、集団即興、複雑なポリフォニー、ヨーデル(裏声)や叫び声の使用などが特徴である。5弦ハープやスティック・ツィター、サンザ(親指ピアノ)の伴奏付きの曲もある。
雷鳴の音を含む森の中の自然音もそのまま収録されている。
オリジナルのLPは1961年にワールドミュージックのレーベル、Lyrichordから発売された。1992年にCD化。