ダリオ・アルジェント監督のイタリアのホラー映画『サスペリア』(1977年)のオリジナル・サウンドトラック。全曲の作曲・編曲・演奏は映画音楽の仕事で知られるイタリアのプログレッシヴ・ロックバンド、ゴブリン(Goblin)が手がけている。
映画はショッキングな流血シーンと原色を基調とした極度に人工的な映像が特徴のオカルト・ホラー映画の名作。
サントラは、中世ヨーロッパの魔術を想起させるような、古楽や民族音楽の要素を含むヘヴィーでパーカッシヴなスコア。
チェレスタ、グロッケンシュピール、アコースティック・ギター、タブラ(インドの打楽器)、ブズーキ(ギリシャの弦楽器)、モーグシンセ、教会オルガンの音をプリセットしたメロトロンなどを含む様々な楽器と、変調ヴォイスなどの音響効果を使用して制作された。
6曲目の「Black Forest/Blind Concert」(暗黒の森/闇の響宴)は、映画では使用されなかった、ジャズロック風のプログレ曲の録音のオリジナル・エディット。
エクスペリメンタル系やゴスロックなどを好む方におすすめ。