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Japan: Quiet Life (1979)

概説

『クワイエット・ライフ(Quiet Life)』は、1974年に南ロンドンのキャットフォードで結成されたイギリスのニュー・ウェイヴ・バンド、ジャパン(Japan)の3作目のスタジオ録音アルバムである。

解説

本作は1979年にカナダでハンザから、日本でビクターからそれぞれ発売され、1980年にその他の国々で発売された。

本作の発売前に、ジャパンはジョルジオ・モロダーとの共作シングル「Life in Tokyo」(1979年)で初期のギター主体のグラムロック/ファンク寄りのスタイルからシンセポップ路線に移行し、その後、本作でデイヴィッド・シルヴィアン(lead vocals, guitar)のバリトン・ヴォイスの粘着ヴォーカルとミック・カーン(bass, backing vocals, saxophone, flute)のうねるようなフレットレス・ベースを特徴とする独特のアーティスティックなシンセポップのスタイルを確立した。

本作はロキシー・ミュージックやデイヴィッド・ボウイの『Low』(1977年)などのアートロックに似た、ヨーロピアン・テイストのシンセポップの傑作である。本作をニューロマンティック(New Romantic)の最も初期の原型の一つと見ることもできる。

タイトル曲「Quiet Life」は1979年に日本で、1980年にドイツとオランダで、1981年にイギリスでシングルとして発売され、全英シングルチャートで19位を記録した。

「All Tomorrow’s Parties」はザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコの曲のカヴァー。スティーヴ・ナイによるリミックス・ヴァージョンがバンド解散後の1983年にシングルとして発売され、全英シングルチャートで38位を記録した。

Japan – Quiet Life – 1979