板垣恵介の長期連載格闘漫画『グラップラー刃牙』シリーズの第1部。『週刊少年チャンピオン』1991–1999年連載。
武器の使用以外はなんでもありの「バーリ・トゥード」の総合格闘技の世界で生きる格闘家たちを描いた異色のバトルアクション漫画。
「地上最強の生物」である父、範馬勇次郎を打倒するためにひたすらに鍛錬を重ね、戦い続ける少年、範馬刃牙を主人公とする物語であるが、素手の喧嘩で最強を目指して相争う個性的な格闘家たちのドラマ、群像劇でもある。
現実の総合格闘技では見ることができない、クレイジーで血なまぐさいバトルアクションと、先が読めないストーリー展開が特徴。リアリティーよりも面白さ(突飛な発想、現実にはあり得ない設定)を優先させており、コメディー漫画としても楽しめる。
第1部は「地下闘技場編」、「幼年編」、「最大トーナメント編」の3編で構成されている。
「地下闘技場編」では、東京ドームの地下にある闘技場で、チャンピオンとして君臨する17歳の範馬刃牙が挑戦者たちと戦う。
「幼年編」は、中学生時代の刃牙の戦いのエピソード。
「最大トーナメント編」では、刃牙を含む世界各国の参加選手38名によるトーナメント戦の全30試合が描かれている。