ルーマニア出身のハンガリー系オーストリア人の作曲家、ジェルジ・リゲティの室内楽曲集(SONY)。
「弦楽四重奏曲第1番(夜の変容)」(1953年-1954年)はバルトークの弦楽四重奏曲第3番・第4番の影響下で作曲された、半音階技法を基にした初期の作品。
「弦楽四重奏曲第2番」(1968年)はマイクロ・ポリフォニー技法を使用した前衛的な曲。輪郭を点描と色彩で置き換えたポール・セザンヌの絵画のように、主題と輪郭を欠いた音のテクスチュア。
短い室内楽曲3曲、ヴァイオリンとチェロのための「ヒルディング・ローゼンベルクへのオマージュ」(1982年)、2つのヴァイオリンのための「バラードとダンス」(1950年)、弦楽四重奏のための「アンダンテとアレグレット」(1950年)も収録。
演奏はアルディッティ弦楽四重奏団。