概説
『ショーシャンクの空に（The Shawshank Redemption）』は、フランク・ダラボン監督・脚本の1994年のアメリカ合衆国のドラマ映画である。
脚本はスティーヴン・キングの中編小説『刑務所のリタ・ヘイワース（Rita Hayworth and Shawshank Redemption）』（1982年）の翻案である。
冤罪で投獄された銀行員が、腐敗した刑務所の中でも希望を捨てずに生き抜いていく物語を描いている。142分。
あらすじ
1947年、メイン州ポートランドで若くして銀行の副頭取を務めていた有能な銀行員のアンドリュー（アンディ）・デュフレーン（ティム・ロビンス）は、妻とその愛人を射殺した罪に問われる。アンディは無実を訴えるが、終身刑を宣告され、メイン州立ショーシャンク刑務所に送られる。
刑務所内では、受刑者たちは刑務官や一部の受刑者による暴力行為に日常的にさらされていた。
長年服役しているもう一人の終身刑囚、エリス・ボイド・レディング（レッド）（モーガン・フリーマン）は、あらゆる品物を調達する「調達屋」として知られていた。アンディはレッドを介してロックハンマーを入手する。その後、アンディとレッドは友情を深めてゆく。
1949年、アンディは経理の知識を活かして主任刑務官のバイロン・ハドリー（クランシー・ブラウン）の遺産相続を援助し、財務の相談役として刑務官たちから一目置かれる存在になる。
ショーシャンク刑務所の所長のサミュエル・ノートン（ボブ・ガントン）は、アンディを図書係の仕事に就かせる。ノートンはアンディを経理担当者として働かせ、アンディに彼の不正蓄財を隠蔽させる。
アンディは、州議会に図書室への予算援助を求める手紙を何度も出す。その結果、アンディは図書室を立派な教育施設に成長させる。
1965年に、アンディは彼の無実の証明につながる情報を入手し、ノートンに対して再審請求を申し出るが、アンディを刑務所に留めておきたいノートンは、卑劣な手段を使ってアンディの再審請求を妨害する。
1966年、アンディは19年かけて準備してきたある計画を実行に移す。
解説
本作は公開当時は興行的には失敗に終わったが、批評家筋からは高く評価された。本国アメリカでは、本作は1995年のレンタルビデオ市場でのヒットと1997年以降のケーブルTV局TNTでの放送を経て人気が高まった。
