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アポロ13(1995年)

概説

『アポロ13(Apollo 13)』は、アポロ計画(アメリカ航空宇宙局(NASA)による有人宇宙飛行計画)における3度目の月面着陸計画、1970年のアポロ13号とその酸素タンクの爆発事故の実話をドラマ化した、1995年のアメリカ合衆国のドキュメンタリードラマ映画である。

アポロ13号の船長を務めた宇宙飛行士のジム・ラヴェルとジャーナリストのジェフリー・クルーガーが書いたノンフィクション『アポロ13(Lost Moon: The Perilous Voyage of Apollo 13)』(1994年)が原作。監督はロン・ハワード。140分。

あらすじ

1969年、ジム・ラヴェル船長(トム・ハンクス)、フレッド・ヘイズ月着陸船パイロット(ビル・パクストン)、ケン・マッティングリー司令船パイロット(ゲイリー・シニーズ)の3名のアメリカ人宇宙飛行士は、アポロ13号の搭乗員として、史上3度目の月面着陸を目指して訓練を重ねていた。ラヴェルは1968年に、アポロ8号の司令船パイロットとして月周回飛行を経験していた。

ところが、打ち上げの数日前に予備搭乗員の一人が風疹にかかり、免疫を持っていないマッティングリーは計画から外され、予備の司令船パイロットのジャック・スワイガート(ケヴィン・ベーコン)が代役を務めることになる。

1970年4月11日、アポロ13号はフロリダ州メリット島にあるNASAのケネディ宇宙センターからサターンV型ロケットによって発射される。アポロ13号は月の近くまで到達するが、機械船の液体酸素タンクが爆発し、酸素、水、電力の深刻な不足を招いたため、3人の宇宙飛行士たちは生命の危機に直面し、月面着陸計画は中止を余儀なくされる。

ヒューストンのミッションコントロールセンターでは、主席管制官のジーン・クランツ(エド・ハリス)が、3人を生還させるための計画策定のチームを召集し、電気・船内環境・司令担当主任(EECOM:イーコム)のジョン・アーロン(ローレン・ディーン)やケン・マッティングリーを含むチームのメンバーたちは、救出計画の策定のために英知を結集する。

解説

本作は一部に事実とは異なるエピソードを含んではいるが、宇宙で実際に起こった出来事を、その技術的な側面に焦点を当てて忠実に再現しており、リアルでサスペンスに満ちたサバイバル映画として見ごたえがある。

本作は第68回アカデミー賞(1996年)において編集賞と録音賞の2部門を受賞した。

APOLLO 13 (1995) – MODERN TRAILER [HD]