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リゲティ、ライヒ: アフリカン・リズム(Aimard / Aka Pygmies, 2003/2001–2002)

『アフリカン・リズム―リゲティ、ライヒ、ピグミー音楽のリズムの祭典―(Ligeti / Reich: African Rhythms)』は、アフリカの民族音楽(サハラ以南のアフリカのアカ・ピグミーの声楽)と現代音楽(ルーマニア出身のハンガリー系オーストリア人の作曲家、ジェルジ・リゲティと、ミニマル・ミュージックの開拓者の一人として知られるアメリカ合衆国の作曲家、スティーヴ・ライヒの楽曲)を、ポリリズムとパルス的な反復リズムを共通項として組み合わせることによって両者の相互作用を企図した、ユニークなアルバムである。

フランスのピアニストのピエール=ローラン・エマールが本アルバムの企画と演奏を手がけた。

エマールは本アルバムを「ポリリズムのモザイク」、「リズムとパルスの祝祭」と称している。

本作はアカ・ピグミーの声楽の録音(8トラック)、リゲティの『ピアノのための練習曲』(1985–2001年)からの6曲、ライヒ作品2曲、『手拍子の音楽(クラッピング・ミュージック)』(1972年)と『木片のための音楽』(1973年)を収録している。

アカ・ピグミーの声楽と『手拍子の音楽』は2001年にベルリンのテルデックス・スタジオで録音された。

リゲティの『ピアノのための練習曲』からの6曲と『木片のための音楽』は2002年にスイスのラ・ショー・ド・フォンのサル・ドゥ・ムジークで録音された。

ピアノ演奏と手拍子はピエール=ローラン・エマール。

本アルバムは2003年にドイツのレコード・レーベルのテルデック・クラシックスから発売された。

リゲティの『ピアノのための練習曲』は、1985年から2001年にかけて作曲された、18曲からなるピアノ独奏のための練習曲の連作である。この連作はフレデリック・ショパン、フランツ・リスト、クロード・ドビュッシー、アレクサンドル・スクリャービンなどの練習曲の流れを汲んでおり、サハラ以南のアフリカ音楽のポリリズムやジャズピアノの技法、コンロン・ナンカロウの自動ピアノなどからの影響を示している。

18の練習曲は3つの巻にまとめられており、第1巻(1985年)には6曲、第2巻(2 (1988–1994年)には8曲、第3巻(1995–2001年)には4曲が収められている。

エマールは本アルバムで第1巻の第4番、第2巻の第8番と第12番、第3巻の第16–18番を演奏している(第18番は世界初録音)。

ライヒの『手拍子の音楽』は楽器なしで2人のミュージシャンの手拍子のみの曲で、拍のずれによるリズムの変化を扱っている。本アルバムではエマールがマルチトラックで演奏している。

ライヒの『木片のための音楽』は5対の調律されたクラベスのための曲だが、本アルバムではピアノ曲にアレンジされている。

Ligeti : Etudes Book 2 : VI Entrelacs