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Angel Beats!(2010年)

概説

『Angel Beats!(エンジェル・ビーツ!)』はP.A.WORKS制作の2010年の日本のTVアニメシリーズである。

ビジュアルアーツ傘下のビジュアルノベルゲームのブランド、Key所属のシナリオライターとして『AIR』(2000年)や『CLANNAD』(2004年)などの「泣きゲー」の作品を手がけたことで知られる麻枝准が原作と脚本を担当した。

監督は岸誠二。アニメーション制作はP.A.WORKS。全13話+特別編2話。

あらすじ

ある理由で命を落とし、記憶を失った少年、音無結弦(おとなしゆずる)は死後の世界の学園で仲村ゆりという名の少女に出会う。そこはつらい人生経験を経て死んだ者たちが学園で青春時代を過ごし、未練をなくした後に消滅(転生)してゆく場所だった。

ゆりは神に抗い転生を拒む人々の集団である「死んだ世界戦線」という組織を率いており、彼らは重火器で武装し、「天使」と呼ばれる敵、生徒会長の立華かなと激戦を繰り広げていた。

解説

本シリーズは死後の世界の学園が舞台の青春ドラマ/ファンタジーである。

「成仏」(未練を残さずに死を受け入れる)や「輪廻転生」などの仏教由来の日本的な死生観を背景として、人生の理不尽さと尊さというテーマを扱っている。

ドラマに加えて、バトルアクションやコメディー、音楽(バンド演奏)、ラブストーリーなどの雑多な要素を含んでいる。

構成に難(多すぎる登場人物、まとまりのなさ)があり、人によっては理解や感情移入がしにくい作品だが、『ヨブ記』のようなシリアスなテーマと感動的な結末を含む娯楽的なアニメとして楽しめる。