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Sam Rivers: Dimensions & Extensions (1967/1986)

概説

『ディメンションズ・アンド・エクステンションズ(Dimensions & Extensions)』は、マイルス・デイヴィスの『マイルス・イン・トーキョー(Miles in Tokyo)』(1964年)、アンドリュー・ヒルの『チェンジ(Change)』(1966年)、デイヴ・ホランド・クァルテットの『カンファレンス・オブ・ザ・バーズ(Conference of the Birds)』(1972年)などの録音への参加で知られるアメリカ合衆国のジャズサックス奏者・作曲家、サム・リヴァース(Sam Rivers)のアルバムである。

解説

本作は4作目のリーダー作として1967年に録音されたが、当時は発売されなかった。1976年にアンドリュー・ヒルの『チェンジ』と一緒に2枚組LP『インボルーション(Involution)』としてブルーノートから発売され、1986年に単独のアルバムとしてブルーノートから発売された。

サム・リヴァース(tenor/soprano saxophone, flute)、ドナルド・バード(trumpet)、ジュリアン・プリースター(trombone)、ジェームズ・スポールディング(alto saxophone, flute)、セシル・マクビー(bass)、スティーヴ・エリントン(drums)の、4管ピアノレスのセクステットによる演奏。

サム・リヴァースのオリジナルの楽曲6曲を収録している。

本作はハードバップに無調と不協和音を導入したアヴァンギャルド・ジャズの逸品である。

明確なリズムとテーマを含むハードバップの語法に基づいていて聴きやすいので、フリー・ジャズが苦手な方にもおすすめのアルバムである。

Precis (Rudy Van Gelder/Digital Remaster/2008)