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緑子/MIDORI-KO(2010年)

概説

『緑子/MIDORI-KO』は、ドローイングや写真、立体などの様々な技法を使用した短編アニメーション映画で知られる日本のアニメーション作家、黒坂圭太による初の長編アニメーション映画である。

監督・脚本・絵コンテ・キャラクターデザイン・美術・作画・原画・動画・背景・色彩設計・撮影・編集は黒坂圭太。制作はミストラルジャパン。55分。

プロットの概要

昭和時代のような木造家屋が立ち並ぶ近未来の東京。5人の科学者たちがヒトとヘチマを交配させて夢の食物「MIDORI-KO」を開発するが、喰われることを拒否したMIDORI-KOは脱走する。

農学部研究生の女性、ミドリはMIDORI-KOを見つけて飼いはじめるが、ミドリと科学者たちとMIDORI-KOを喰おうとするアパートの住人たちのあいだでMIDORI-KOをめぐる争奪戦が始まる。

解説

『緑子/MIDORI-KO』は絵画や漫画、怪獣映画や実験映画に影響を受けたシュールでグロテスクでコミカルなアートフィルムである。

半分動植物、半分人間のキャラクターたちが登場する。

黒坂が30,000枚を超えるすべての動画を鉛筆で描き、フォトショップで加工し、アニメソフトウェアのAnimeStudioで編集し、アニメーションの作業工程のすべてをほぼ一人で行って13年(1997年-2010年)かけて完成させた。

2010年のオタワ国際アニメーション映画祭にてプレミア上映後、世界20カ国以上の映画祭、美術館、劇場で上映された。

映画『緑子/MIDORI-KO』予告編VOL.1