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African Head Charge: Songs of Praise (1990)

概説

『ソングス・オブ・プレイズ(Songs of Praise)』は、ロンドン拠点のサイケデリック・ダブ・アンサンブル、アフリカン・ヘッド・チャージ(African Head Charge)の1990年のアルバムである。

アフリカン・ヘッド・チャージについて

アフリカン・ヘッド・チャージは1981年にジャマイカ出身のパーカッショニスト、ボンジョ・イヤビンギ・ノア(Bonjo Iyabinghi Noah)とイギリス人プロデューサーのエイドリアン・シャーウッド(Adrian Sherwood)のコラボレーションにより結成されたサイケデリック・ダブ・プロジェクトである。

変動するミュージシャン陣を擁し、主にスタジオ・アンサンブルとして活動しており、シャーウッドのレーベル、On-Uサウンドからほとんどの作品をリリースしている。

彼らのサウンドは、ジャマイカの宗教音楽のドラミング、ナイヤビンギ(Nyabinghi)に根ざしたポリリズミックなパーカッション、アフリカン・リズム、ダブ技法を基盤とし、重厚なスタジオ処理を組み合わせたものである。

ボンジョ・イヤビンギ・ノアはジャマイカの田舎で生まれ、幼少期からナイヤビンギのドラミングとラスタファリ音楽の伝統に浸っていた。1970年代後半から80年代初頭にロンドンに移り、シャーウッドと出会う。

アフリカン・ヘッド・チャージは実験的なダブを探求するスタジオ・プロジェクトとしてスタートし、『マイ・ライフ・イン・ア・ホール・イン・ザ・グラウンド(My Life in a Hole in the Ground)』(1981年)、『エンヴァイロンメンタル・スタディーズ(Environmental Studies)』(1982年)、『ドラスティック・シーズン(Drastic Season)』(1983年)などの初期のアルバムで原初的なパーカッションと操作された電子音の独特な融合を確立した。

制作の経緯

1990年にOn-Uサウンドからリリースされた『ソングス・オブ・プレイズ』は、グループの手法が成熟した作品である。世界各地の宗教的チャントのサンプルと演奏を、アフリカ由来の濃密なパーカッションとダブ・ミキシングに統合している。

ナイジェリア出身のコンガ奏者、サニー・アクパン(コンガ)やアメリカのミュージシャン、スキップ・マクドナルド/リトル・アックス(ギター)らを含むミュージシャンの貢献により録音され、シャーウッドとマーティン・フレデリックスらのエンジニアリング・ミキシングが施された。基本的なプロセスは、パーカッションの基礎トラックを敷き、追加要素をレイヤリングし、ディレイ、リバーブ、バリスピードなどのダブ効果を広範に適用するものだった。

音楽的な特徴

本作は、リズムの密度、低域の重量感、空間処理を重視している。

ハンドドラム、ナイヤビンギのキット、コンガを中心としたパーカッションが構造的な核心をなし、ポリリズミックなレイヤーを形成して楽曲を推進する。ベースラインが物理的な接地感を提供し、ギターや電子音がテクスチャーの対比や歪みを加える。

ヴォーカル要素は主に多様なソースからのサンプリング・レイヤード・チャントで構成されている。これらのヴォーカルは従来のリード・メロディーではなく、リズミックかつ音色的な構成要素として機能し、エコーやディレイで処理されてダブ構造に溶け込んでいる。

リリース履歴

1990年のオリジナルのLPは全8曲、CDは全14曲(約59–60分)を収録している。

2020年以降の拡張再発版(ダブルLPやデジタル版など)では「Full Charge」、「Fullness」、「Special Mix」などのボーナストラックが追加されている。

受容

本アルバムはメインストリーム・チャートでは成功を収めなかったが、イギリス国内や国際的なダブ・オーディエンスの間でアンダーグラウンドな評価を得ており、AHCの傑作、On-Uサウンドの重要作の一つとして頻繁に挙げられる。

音楽史的影響関係

『Songs of Praise』は、ポストパンク・ダブの実験、ラスタファリ音楽の実践、1980–90年代のアフリカ/ディアスポラ・リズムへの関心が交差する位置にある。

シャーウッドの「ミキシング卓を楽器とする」手法は、パーカッションとヴォーカル断片を、従来の歌形式によらずに一貫性のあるダンサブルで没入的な構造に組織化する方法を示している。この手法は、ダブやテクノ、ハイブリッドなエレクトロニックのジャンルでリズムを主要な構成力とする後続アーティストに影響を与えた。

収録曲(オリジナルの1990年版)

  1. Free Chant (Churchical Chant Of The Iyabinghi) – 3:30
  2. Orderliness, Godliness, Discipline And Dignity – 3:16
  3. Hymn – 5:30
  4. Dervish Chant – 7:50
  5. Hold Some More – 6:18
  6. Healing Father – 4:46
  7. Healing Ceremony – 3:48
  8. Cattle Herders Chant – 4:15
  9. Ethiopian Praises – 1:28
  10. My God – 4:11
  11. Gospel Train – 3:02
  12. Chant For The Spirits – 4:08
  13. God Is Great – 4:16
  14. Deer Spirit Song – 2:22

参加ミュージシャン(主なクレジット)

  • Bonjo Iyabinghi Noah – パーカッション、ヴォーカル
  • Adrian Sherwood – プロデュース、ミキシング、エフェクト(Prisoner / Crocodile名義)
  • Sunny Akpan – コンガ、パーカッション
  • Skip McDonald (B. Alexander) – ギター、キーボード
  • Martin Frederix – ベース、プログラミング、ミキシング(一部トラック)
  • Style Scott (L. V. Scott) – ドラム
  • Carlton “Bubblers” Ogilvie – ピアノ
  • Junior Moses – ベース
  • その他、世界各地のヴォーカル・サンプルおよびゲストミュージシャン

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