概説
『死霊のはらわた』(英語原題:The Evil Dead)は、サム・ライミが脚本・監督を務めた1981年のアメリカ合衆国の超自然ホラー映画である。ライミの長編監督デビュー作であり、主演はブルース・キャンベル。ミシガン州立大学の学生5人がテネシー州の山中の山小屋で休暇を過ごし、地下室で見つけた古文書と録音テープをきっかけに悪霊に襲われる、という物語である。

本作の成立過程で特筆すべきは、ミシガン州デトロイト近郊の友人・家族を中心とする資金とスタッフで製作された、完全な自主製作作品である点である。ライミは1979年に撮影した短編『ウィズイン・ザ・ウッズ(Within the Woods)』を投資家向けのプロトタイプとして使い、長編の製作資金を集めた。
公開時の米国内興行は振るわなかったが、1982年のカンヌ国際映画祭での上映でスティーヴン・キングが絶賛したことが契機となり、欧州のビデオ市場での流通により評価が広がった。今日では、低予算ホラーとスプラッター映画の代表作、世界的なカルト・クラシックとしての評価が確立している。続編『死霊のはらわたII』(1987年)、『キャプテン・スーパーマーケット』(1992年)と併せて「死霊のはらわた」三部作と呼ばれ、2013年のリブートを含む映画・テレビシリーズ・ゲーム・舞台に展開するフランチャイズの起点となった。
予告編
作品データ
- 原題:The Evil Dead
- 監督:サム・ライミ
- 脚本:サム・ライミ
- 製作:ロバート・タパート
- 製作総指揮:ブルース・キャンベル、サム・ライミほか
- 製作会社:ルネサンス・ピクチャーズ
- 配給:ニュー・ライン・シネマ(米国)
- 撮影:ティム・フィロ
- 編集:エドナ・ルース・ポール
- 音楽:ジョー・ロドゥーカ
- 特殊メイク・特殊効果:トム・サリヴァン
- 出演:ブルース・キャンベル(アッシュ・ウィリアムズ)、エレン・サンドワイス(シェリル・ウィリアムズ)、リチャード・デマニコール(スコット/ハル・デルリッチ名義)、ベッツィ・ベイカー(リンダ)、テレサ・ティリー(シェリー/サラ・ヨーク名義)ほか
- 声の出演:ボブ・ドリアン(ノウビー教授の声、クレジットなし)、サム・ライミ(悪霊の声、クレジットなし)
- 公開日:1981年10月15日(デトロイトのレッドフォード・シアターでのプレミア上映)/1983年4月15日(アメリカ合衆国での全国公開)
- 上映時間:85分
- 製作国:アメリカ合衆国
- 言語:英語
- 製作費:約37.5万ドル(ライミの発言による)
プロットの概要
ミシガン州立大学の学生アッシュ・ウィリアムズ、恋人のリンダ、姉のシェリル、友人のスコット、スコットの恋人シェリーの5人は、テネシー州の山奥にある無人の山小屋で週末を過ごす。
小屋の地下室で、彼らは人間の皮膚で装丁されたとされる古文書と、考古学者が残した録音テープを発見する。スコットがテープを再生すると、古文書に記された呪文が読み上げられ、森に潜む悪霊が解き放たれる。
悪霊は森の木々や仲間の肉体に次々と憑依し、5人は外界から隔絶された小屋の中で、互いに殺し合わざるをえない状況に追い込まれていく。
解説
制作の経緯・背景
サム・ライミとブルース・キャンベルは幼少期からの友人で、ともにスーパー8ミリで低予算の短編を撮っていた。その中にはコメディ作品もあったが、サスペンス場面の撮影を通じてホラーへの志向を強め、ドライブインシアターでホラー映画を研究した末に、長編ホラーの製作を決意したとされる。
資金調達のためにライミが選んだのが、「プロトタイプ」としての短編である。1979年に約1,600ドルで撮影された『ウィズイン・ザ・ウッズ』は、キャンベルとエレン・サンドワイスが出演し、のちの長編で再現される場面を含んでいた。この短編を見せて出資を募った結果、まず約9万ドルが集まり、長編の製作に着手した。ライミが当初必要と見積もった額は10万ドル以上だったが、最終的な費用は約37.5万ドルに達した。
製作時の題名は『Book of the Dead』で、ライミのH・P・ラヴクラフトへの関心に由来するとされる。のちに欧州での配給を担当したアーヴィン・シャピロが、この題名では退屈な映画に聞こえるとして変更を勧め、複数の案の中から「最もましな」ものとして『The Evil Dead』が選ばれた。
キャスティングでは、プロデューサーとして撮影全期間の拘束を引き受けたキャンベルがアッシュ役に就いた。その他の俳優は『デトロイト・ニュース』紙の広告で募集され、ベッツィ・ベイカーが応募者の一人だった。サンドワイスは短編に続いての出演である。スタッフの大半はライミとキャンベルの友人・家族であった。
編集では、ジョエル・コーエンがエドナ・ルース・ポールの助手として参加し、小屋の外の納屋の場面を自ら編集したとされる。
特徴
本作は、悪霊の憑依によって人間関係が崩壊していく「閉鎖空間ホラー」の形式をとる。説明的な設定は最小限に抑えられ、悪霊の由来や古文書の来歴は、テープの音声によって断片的に示されるにとどまる。
もう一つの特徴は、スプラッターの残虐描写とブラック・コメディ的な誇張の併存である。ライミがアメリカのヴォードヴィル/コメディグループ、スリー・ストゥージズ(The Three Stooges、三ばか大将)の熱心なファンであったことは、後述の撮影上の工夫(「フェイク・シェンプ」)にも現れており、後年の続編で顕著になる喜劇性の萌芽は、すでに第1作の過剰なゴア表現にも見られる。
撮影技法
撮影は、コダックの16ミリフィルムとレンタルのカメラで行われ、完成後に35ミリへブローアップされた。撮影監督はティム・フィロである。
予算の制約のためカメラ用のドリーが使えず、低予算の機材を自作して撮影が行われた。長い木製のレールの上でカメラを滑らせる「ヴァス・オ・カム(Vas-O-Cam)」はその一例である。
森の中で登場人物を見つめる悪霊の視点には、カメラを木の板に取り付けて2人の撮影者が走り回る、通称「シェイキー・カム(Shaky-Cam)」が用いられた。ステディカムの安価な代用である。ライミ自身が、沼地や倒木を走り抜けながら撮影したとされる。ラストの、小屋の中を一気に駆け抜けて主人公に襲いかかる長回しは、カメラを自転車に載せて撮影された。
演出面では、ダッチアングルや広角レンズによる不安定な構図が用いられ、批評的には「目に見えない悪の存在」を暗示する撮影が高く評価されている。
背景に映るだけの人物を、出演者が不在の場合にスタッフが代役として演じる「フェイク・シェンプ」も多用された。この名称は、スリー・ストゥージズのシェンプ・ハワードの死後に代役が使われたことに由来する。ライミの弟テッド・ライミも、多くの場面で代役を務めた。
ロケーション
撮影地はテネシー州モリスタウン近郊の山小屋である。当初はライミの出身地であるミシガン州ロイヤルオークでの撮影が検討されたが、製作に好意的だった州がテネシー州のみだったため、同地に決まったとされる。
撮影期間中は13名のスタッフが小屋で寝泊まりし、劣悪な生活条件が続いた。キャンベルは後年、この撮影を「約12週間にわたる、笑いのない苦行」と振り返っている。最終盤には暖を取るために小屋の家具を燃やすほどの状況に陥り、撮影は1980年1月23日に終了した。その後、不足していたカットを補うために4日間の追加撮影が行われた。
公開後、撮影に使われた小屋には侵入者が相次ぎ、1982年に所有者によって焼却された。現在は煙突のみが残っている。
特殊効果・特殊メイク
特殊メイクと特殊効果はトム・サリヴァンが担当した。フォームラテックスによる造形とストップモーション・アニメーションが中心で、憑依された人物の白濁した目は、分厚いガラス製のコンタクトレンズによって表現された。装着には約10分を要し、15分程度しか着けていられなかったという。
血糊は、コーンシロップ(カロ社製)をベースに食用色素を加えたもので、サリヴァンはこれにコーヒーを加えたとされる。
終盤で死体が急速に腐敗して溶解する場面はストップモーション・アニメーションによるものである。音響効果は後から作り直され、死んだ鶏を刺す音などが肉の損壊音として録音された。
テーマ分析
本作は、物語の枠組みとしては、「禁じられたテクストを読み上げたことで超自然の災厄を招く」というラヴクラフト的な構造をとる。ただし、主人公たちの行動に道徳的な過失は設定されておらず、悪霊の襲来は、好奇心から再生された録音テープという偶発的な出来事に起因する。この点で、悪が罪の報いとして訪れる倫理的な図式からは距離がある。
録音テープが災厄の媒介となる点は、複製・再生可能な音声メディアが呪文を発動させるという、メディア技術と超自然の結びつきを示している。
古代シュメールの文書という設定をめぐっては、『エクソシスト』(1973年)とあわせて古代近東の表象を論じた研究(ロレンツォ・ヴェルデラーメによる論考、2020年)もある。
憑依という主題は、親しい者の肉体が敵に変貌するという、人間関係の崩壊として機能する。生存者であるアッシュは、恋人リンダと姉シェリルという身内を自らの手で傷つけ、殺害しなければならない立場に置かれる。この点で第1作は、喜劇的な傾向が強い続編とは対照的に、陰惨な悲劇性を帯びている。
自然の描写も特徴的で、森そのものが加害の主体として描かれる。一方で、木々がシェリルを襲い、レイプする場面は、公開当時から現在に至るまで評価が分かれ、BBCのマーティン・グランヴィルは「賢明でない(ill-advised)」と評している。
批評・研究の観点からは、本作は『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』(1968年)や『悪魔のいけにえ』(1974年)の系譜に位置づけられて論じられるほか、ジョルジュ・フランジュやジャン・コクトー『オルフェ』(1950年)の超現実的な表現との類似も指摘されている。
公開
1981年10月15日、デトロイトのレッドフォード・シアターで行われたプレミア上映は、「ギミック映画の巨匠」として知られるウィリアム・キャッスルの興行手法に着想を得た演出で、会場の外に救急車を待機させるなどの趣向を凝らしたものだった。約1,000人の観客が集まったとされる。
ライミはその後、映画関係者に作品を見せて回り、『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』の配給で知られるアーヴィン・シャピロの目に留まった。シャピロの支援により、本作は1982年のカンヌ国際映画祭で、コンペティション外で上映された。この上映を見たスティーヴン・キングが、本作を「今年最も猛烈に独創的な映画(the most ferociously original film of the year)」と評した。この評言は宣伝に使用された。
英国ではスティーヴン・ウーリーが配給を引き受け、低予算映画としては異例の規模の宣伝が行われた。米国では、キングの評価などを受けてニュー・ライン・シネマが国内配給権を取得し、1983年4月15日に全国公開された。公開は、劇場とVHSの同時展開という異例の方式がとられた。
評価
興行面では、米国内の初週末の興行収入は15館で約10.8万ドルにとどまり、当初は「期待外れ」とされた。その後、口コミで評価が広がり、米国内で約240万ドルを記録した。全世界の興行収入については、約266万ドルとする資料と約2,940万ドルとする資料があり、一致していない。ライミは1990年に、本作が「海外ではよく売れ、国内では不振だった」と述べ、投資家には出資額の約5倍が還元されたと語っている。
批評面では、公開当時から概ね好意的な評価を得た。『ファンゴリア』誌の編集者ボブ・マーティンは公開前の段階で、通常の低予算ホラーとは一線を画す作品と評した。『バラエティ』誌は1982年の評で、低予算のゴア表現とショック効果の頂点と評し、力強く独創的なカメラワークを称賛した。英国ではキム・ニューマン、リチャード・クック、ジュリアン・ペトリーらが好意的な評価を寄せ、ブラック・コメディの要素を高く評価した。
本稿執筆時点でRotten Tomatoesでは85件の批評のうち86%が肯定的で(平均7.70/10)、Metacriticでは11件の批評に基づき71/100となっている。
検閲と規制
本作は米国で当初X指定を受け、のちにNC-17に再指定された(近年の多くのソフトは無指定で発売されている)。
英国では、劇場公開時に49秒がカットされてX指定を受けた。1980年代前半のビデオ市場では、反メディア団体のキャンペーンにより「ビデオ・ナスティ」に挙げられ、1984年のビデオ録画法の成立後にビデオ版が禁止された。1990年に66秒が追加でカットされて18指定でビデオが再発売され、2000年に完全版が劇場とビデオの両方で18指定を受けた。国によっては、現在も劇場公開またはビデオ販売が禁止されている。
その他の特記事項
本作の成功は、ライミ、タパート、キャンベルの経歴の出発点となった。ライミは以後、『ダークマン』(1990年)、『スパイダーマン』三部作(2002–2007年)などを監督し、キャンベルは『スパイダーマン』三部作の全作にカメオ出演している。
ホームメディア
初のVHSは、1983年に英国でソーンEMIから発売された。1998年には、ネガから修復された特別版が、アンカー・ベイ(VHS)とエリート・エンターテインメント(レーザーディスク)から発売された。
DVDは1999年1月19日にアンカー・ベイから発売され、2002年にはトム・サリヴァン製作の「死者の書」のラテックス製レプリカ入り「Book of the Dead」エディション、2007年には3枚組の「アルティメット・エディション」が発売されている。
高画質版としては、2010年にブルーレイ、2018年10月9日にライオンズゲートから4K UHDブルーレイが発売された。さらに、公開45周年にあわせ、ソニー・ピクチャーズ・ホームエンタテインメントによる4K UHDブルーレイのスチールブック版が2026年7月7日に発売された。
続編と「死霊のはらわた」シリーズ
三部作の概観
第1作に続く2本の続編は、いずれもライミが脚本・監督を務め、ブルース・キャンベルがアッシュ・ウィリアムズを演じている。三部作は、作品ごとに喜劇性が増し、舞台と物語の規模が拡大していく点が特徴で、第1作の陰惨なホラーから、スラップスティックなホラー・コメディ、そして冒険ファンタジー・コメディへと推移する。
死霊のはらわたII(1987年)
続編『死霊のはらわたII(Evil Dead II)』は、第1作の筋書きを、より予算をかけて再構成した、いわゆる「リメイク的続編」である。アッシュは再び山小屋に向かい、憑依された恋人リンダの殺害と、自身の右手の憑依を経て、チェーンソーを右腕に装着して戦うようになる。グロテスクな描写とドタバタの喜劇性が結びついた作風は批評的に高く評価され、第1作より優れているとする評価も多い。
キャプテン・スーパーマーケット(1992年)
第3作『キャプテン・スーパーマーケット(Army of Darkness)』では、舞台が14世紀の中世ヨーロッパに移り、アッシュは「死者の書」を求めて悪霊の軍勢と戦う。米国公開は1993年である。作風は完全にコメディ・ファンタジーに移行し、アッシュの決め台詞や軽口が作品の特色となった。批評的には概ね好評だったが、前2作ほどの興行的成功は収めなかった。
その後の展開
三部作以降もシリーズは断続的に展開している。
2013年:『死霊のはらわた(Evil Dead)』。フェデ・アルバレスが監督し、ライミ、キャンベルらが製作に参加した。第1作のリメイクとも続編とも位置づけられ、ユーモアを排した陰惨な作風である。
2015–2018年:テレビシリーズ『死霊のはらわた リターンズ(Ash vs Evil Dead)』。ライミが製作総指揮を務め、キャンベルがアッシュ役で復帰した。
2023年:『死霊のはらわた ライジング(Evil Dead Rise)』。リー・クローニン監督による新作で、キャンベルは出演していない。
2026年:『Evil Dead Burn』(7月10日公開)。『死霊のはらわた ライジング』の続編。監督はセバスチャン・バニセック。
このほか、ゲーム、コミック、ミュージカル『EVIL DEAD THE MUSICAL〜死霊のはらわた〜(Evil Dead: The Musical)』(2003年〜)などが展開されている。イタリアでは、第1作のイタリア語タイトル『La Casa(家)』を冠した非公認の続編が複数製作された。
検索リンク
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あらすじ(ネタバレあり)
山小屋への到着
ミシガン州立大学の学生アッシュ・ウィリアムズ、恋人のリンダ、姉のシェリル、友人のスコット、スコットの恋人シェリーの5人は、アッシュの愛車オールズモビルで、テネシー州の山奥にある無人の山小屋へ向かう。途中、いまにも崩れそうな橋を渡り、小屋に到着する。玄関のポーチでは、ブランコが誰も触れていないのに動いている。スコットが玄関の鍵をつかむと、ブランコは止まる。
シェリルの絵
室内でシェリルが古い置き時計の絵を描いていると、時計の針が止まり、彼女は「我らに加われ(Join us)」と囁く声を聞く。次の瞬間、シェリルの手は意志に反して動き、表紙に顔が描かれた書物の絵を描く。シェリルは動揺するが、誰にも打ち明けない。
地下室、古文書、テープ
夕食中、居間の床の地下室へ通じる落とし戸が突然開く。スコットが降りると、地下室には、人間の皮膚で装丁されたとされる古文書(「ナトゥロム・デモント」と呼ばれるシュメールの死者の書)、祭儀用の短剣、考古学者ノウビー教授が残した録音機が置かれていた。
スコットは録音機を居間に持ち帰り、ノウビー教授の録音テープを再生する。ノウビー教授は、遺跡で発見した、「人間の皮膚で装丁され、人間の血で記されている」死者の書について語り、その書物の呪文を唱えると悪霊が蘇る、と言う。
恐怖を感じたシェリルは再生を止めてと叫ぶが、録音の中で教授が呪文を読み上げ、悪霊を呼び覚ましてしまう。木の枝が窓を突き破って侵入する。
アッシュは恋人のリンダにプレゼントのペンダントを渡す。
シェリルと木々
その夜、森の中から不気味な物音が聞こえ、シェリルは様子を見に外に出る。そこで彼女は、悪霊に憑依された木々に襲われ、レイプされる。シェリルは山小屋に逃げ戻り、錯乱状態で町へ帰ることを求める。アッシュが車で彼女を連れ出そうとするが、橋が壊れていて先に進めず、2人は山小屋に戻る。
シェリルの憑依
アッシュは録音テープの続きから、悪霊に憑依された者を倒すには、肉体をバラバラに切断するほかないことを知る。
シェリルは悪霊に憑依され、「お前も死ぬんだ! 先に行った奴らと同じように、一人ずつ、お前たちを引きずり込んでやる(You will die! Like the others before you, one by one, we will take you.)」と言う。
シェリルはリンダの足首を鉛筆で突き刺し、アッシュを棚に叩きつける。スコットがシェリルを地下室に叩き落とし、扉を閉ざして閉じ込める。
シェリーの憑依と死
悪霊がシェリーの部屋の窓を突き破って侵入し、シェリーに憑依する。シェリーはスコットに襲いかかる。スコットは斧でシェリーの身体をバラバラに切断し、スコットとアッシュはシェリーの遺体を地面に埋める。
リンダの憑依
リンダも悪霊に憑依され、甲高い声で笑う。
スコットは一人で町に帰ると言って山小屋を出ていくが、森の木々に襲われて重傷を負い、山小屋に戻ってくる。
リンダと地下室のシェリルはアッシュを騙すために元の姿に戻り、正気を取り戻したふりをするが、すぐに悪霊の姿に戻る。
リンダはアッシュに向かって「お前を捕まえてやる。お前を捕まえてやる。もう一言も喋るな。眠る時間だ(We’re gonna get you. We’re gonna get you. Not another peep. Time to go to sleep.)」と歌う。
アッシュはリンダを山小屋の外に引きずり出す。
スコットの死
アッシュはスコットに、陽が登ったらみんなで帰ろうと言うが、スコットはすでに死んでいる。
リンダの埋葬
リンダが短剣を持ってアッシュに襲いかかる。アッシュはリンダを短剣で刺して殺害し、電動のこぎりでバラバラにしようとするが、元の恋人の姿に戻ったリンダを切断することができず、山小屋の外に穴を掘って埋める。
リンダは土の中から蘇り、アッシュに襲いかかる。アッシュはシャベルでリンダの首を切り落とす。首のない死体は血を噴きながらアッシュに覆いかぶさる。アッシュは首のない死体を振りほどいて山小屋に戻る。
最後の戦い
シェリルが落とし戸をこじ開けて地下室から脱出する。スコットの遺体も悪霊に憑依され、シェリルとスコットはアッシュに襲いかかる。
アッシュはスコットに足を掴まれて動けなくなるが、床に落ちていた死者の書をリンダの形見のペンダントを使って手繰り寄せ、暖炉の火に投げ込む。書物が燃えるとシェリルとスコットの肉体は硬直し、急速に腐敗・溶解していく。二人の死体から大きな付属肢が飛び出し、アッシュは血まみれになる。悪霊たちの「我らに加われ(Join us)」という声が遠ざかっていく。
夜明け
夜が明け、アッシュはよろめきながら山小屋を出る。森の中を歩くアッシュに、森の奥から悪霊の視点が猛烈な速度で迫り、小屋の中を駆け抜けて彼に襲いかかる。アッシュの絶叫とともに、映画は終わる。
